幻の日本旅行
今まで全く書く気になれなかったので、ここで数日間の事を遡って書きます。
家族でPCR検査に行った月曜日から、僕の空咳が少し気になっていた。でも以前にもこんな事はあったし、空気が乾燥しているとたまにそうなる。でも夜は本当に寝づらかった。咳が出てたのと喉の違和感など。。あと月曜日の検査の結果の事も凄く気になっていて、おそらく1～2時間毎には起きていた。
火曜日の朝、PCR検査の結果がオンラインで分かり、僕だけ陽性反応が出ていた事を知った。僕も妻のまず言葉が出ず頭が真白になった。信じられなかった。信じたくなかった。そんなはずはない。何かの間違えでは。。。何度も何度も画面を確認しても結果は同じく陽性。
これがもっとも僕らが恐れていた事だった。元々購入していた日本行きのチケットは、必要であれば変更出来るものだが、その差額を払わなくてはならない。でも購入した後にウクライナ・ロシア戦争や燃料費の激高などで、元のチケット代が何倍にもなり差額を払わなくてはいけないようなら諦めるしかないと話していた。
一応トラベル会社に問い合わせると、一番早くても7月7日（予定日の3週間後）まで空きがないと。そしてその場合の合計差額は10000ドル（約135万円）。それはありえない。更に僕だけ日本入国に必要なビザがあり、その有効期限は7月1日までとなっている。僕以外の4人が先に行って、僕だけ後で合流と言う事はこのチケットでは出来ない。そもそも僕が本当に陽性なら、家族皆も既に濃厚接触者なわけで旅行は無理。
まだ望みを捨てたくない僕は、その後もう一か所空港の近くで検査後5時間で結果が出るというPCR検査に行ってきた。この時点で既に希望は薄くなっていたが、奇跡を祈っていた。
ここ数年で親や親族を亡くしている友人も何人もいるし、遠い日本にいる両家の親（感謝にも両方とも健在）と少しでも元気なうちに時間を過ごしたいし、孫たちとも良い思い出を作ってもらいたい。そんな願いがこもった今回の旅を、まさか神様が閉ざすとはまったく想像していなかった。
でも結果はこちらも陽性。辛い決断だったが、今回の日本旅行は諦める事にするしかなかった。久しぶりに悔し泣きした。妻も日本の家族と話ながら泣いていた。僕の検査結果で、すっごく楽しみにしていたこちらの家族と、日本の家族を悲しませてしまった事が本当に申し訳ない。勿論誰も僕を責める人などいないが、自分に腹が立ってしょうがない。気をつけていたと言っても、あれが悪かったとか、あの時かとか今特に部屋隔離だから一人で考えてばかりいる。
僕は職場で毎週検査を受けているし、その金曜日の検査ではまだ陰性だったから、何がその土日にあったのか。。日曜日は教会で総会があったけど、いつも通り気をつけていたのに何故月曜日の朝のタイミングで。。。出発前日知るこのニュースは残酷過ぎる。お土産は勿論、荷造りもほぼ全て終わっていた。
この夏は妻の両親もうちの北海道の実家に来る事になっていて、今の所は我が家不在でもそのまま来る予定でいるみたい。うちらもそこにいたかった～
僕の体調的には、火曜日から咳に加えて喉の痛みが酷くなってきた。後は熱も。日に日に全体的に少しずつ回復している感じがあるが、とにかく一番違和感のある喉の痛みが早く終わってほしい。
火曜日から僕は2階の寝室で隔離を始めた。妻とボーイズはほとんど一階で暮らしている。そして寝るのも居間。とくかく妻とボーイズには感染しないようにと祈り続ける。
勿論今回の日本行きがなくなりボーイズもとても残念がっていたが、彼らがとっても元気に振る舞っている事に元気をもらっている。ダディ抜きでは行きたくないとも言っていたらしい。三男坊は僕に励ましの手紙も書いてくれた。妻にも本当に全ての負担をかけてしまって申し訳ない。今の所は彼らも皆陰性なんで、このまま何とか逃げ切ってもらいたい。
今回更に多くの友人が励ましてくれて感謝している。こんな状況の中、我が家に平安が与えれるようにと祈ってくれている事もありがたい。美味しい食事を届けてくれたD君家族もありがとう～
今回の事も何かしら神様の計画があり、いづれは分かる日が来る事を信じている。でも本来なら今晩出発する予定だったから、そう考えるとやっぱりしばらくは試練の時が続きそう。まずは元気にならないと～
